なんじゃこりゃ?ベロの裏に腫瘍をみつける
手帳をめくると2019年7月10日のことだった。仕事で運転してた時、下の歯にベロの裏があたり違和感が。停車してルームミラーで確認すると15ミリほどの腫瘍を見つける。なんじゃこりゃ?かなりの大きさなのにいままでまったく気付かず。2日前には歯医者で歯石クリーニングもしているのに。
口内炎かな?でもそれなら醤油や塩の塩味が沁みて痛いはず。触ると硬くてコリコリ。ひょっとして舌がん?ちょうど元アイドルの堀ちえみさんも2月に舌がん手術を受けたとネットやニュースで流れている頃だった。
帰宅後妻に見せる。妻が「舌がん画像」とググってみると似たような腫瘍が出てくる出てくる。セルフチェックシートなるものが掲載されていて、「10の設問に5個以上に該当する場合すぐに耳鼻咽喉の専門医への受診をおすすめします」とあり、俺は7個該当した。「口内炎であればいいなあ」と半分現実逃避し10日ほど様子を見るが治る見込み皆無。仕方ない、近所の耳鼻咽喉科へ行くことに。
この先グロイ写真が出てきます。苦手な方は見ないでください。
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近所の耳鼻咽喉科へ
腫瘍に気付いて10日後、近所の耳鼻咽喉科へ受診。
先生:今日はどうされましたか?
俺:舌がんじゃないかと思います。ネットで画像検索したら同じようなのが、いっぱい出てきました。
先生:それでは見せてください・・・う~ん。横浜市大付属病院へ紹介状を書きます。必ず受診してください。
すごくいい先生で、市大病院にその場で電話し、俺が受診できる最短日を予約していただきました。
横浜市立大学附属病院へ
7月26日 横浜市立大学附属病院耳鼻いんこう科を受診。担当医は若い女医。年齢はどうみても20代後半、ひょっとしてまだ研修中なのかな?俺の腫瘍を見せると「うわっ!」少し驚いていた。かわいい先生でした。
この日は検査のオンパレード。採血・採尿・心電図・造影剤を使用したCT撮影・X線撮影。そしてなにより痛かったのが検体採取。この腫瘍がホントに癌細胞なのか検査するため、舌に麻酔を打って腫瘍の手前と奥の2ヵ所からカギ針みたいなものでグリっと腫瘍内部から組織の一部を取り出す。これが麻酔が効いている状態で痛いのに麻酔が切れてくると更に痛い。
半日以上の検査でかなり疲れる。先生から「舌がんの可能性がかなり高いのでなるべく早い検査スケジュールを組みましょう」今後の検査計画の説明を受けて帰宅の途へ。
翌々日より微熱が4~5日続く。たぶん舌の検体採取のせいだろう。(仕事は通常勤務をこなしていた)
8月1日 先日の検体採取で正式に舌がんと判明する。この日は、PET-CT検査(ポジトロン断層撮影)この検査は治療前にがんの有無や広がり・他の臓器への転移がないかを調べる、治療の効果を判定する、治療後の再発がないかを確認する検査。詳しくは国立がん研究センターのがん情報サービスのホームページがん検査についてを参考に。
8月2日 この日は造影剤を使用したMRI検査
8月5日 本日は妻も同行。医師からの問診を一緒に聞くように指示される。
9:00から内視鏡検査いわゆる胃カメラ。人間ドッグの胃カメラ検査のように麻酔使用して起きたら終わっていたなんて優しくなんてしてくれない。待合室では20人くらいの検査待ちの患者がいる。名前を呼ばれ寝台に、看護師さんから「多少苦しいとは思いますが我慢してください。よだれが出たり嘔吐いも気にしないでください」と言わる。ホントに苦しくつらかった。内視鏡検査室は、ササッと終わらせてササッ出っていてください。といった感じのまさにところてん方式だった。人間ドッグじゃないから仕方ないね。
10:30から若い女医先生の問診 11:00から男性担当医先生の問診 午後からの問診前に妻と病院内の上階にあるレストランで昼食 14:00から多数の先生に囲まれての問診 この日も長い時間を病院で過ごした。
え~!まじか~。再度の検体採取
8月7日 9:00麻酔の問診 14:30首のエコー検査 15:00担当医と若い女医先生の問診 そしてこの時とんでもないことを担当医から告げられる。「もう一度検体採取させてください」「えっ!なんで?」
医者の話によるとがんの判定はできたが、がんにも種類や種別があるそうで前回の採取した検体ではその型(型って言ってたか?忘れた)が分からなかった。それでもう一回ということに。勘弁してれ~!
そして再度の検体採取。麻酔をして今度は手前・真ん中・奥と3ヵ所もカギ針でグリっとされた。「マジ激痛」腫瘍を見つけた際には痛くも痒くもなかったのに、2度の検体採取で大きく口を開けることも容易でなくなり、塩味や熱いものが入院直前までダメになってしまった。
8月14日 10:00から肺呼吸機能の検査 全身麻酔を行うのでこういう検査も必要らしい 11:00から若い女医先生の問診 12:00より手術入院のレクチャー 入院時の持ち物・服用している薬のこと(服用薬はすべて病院に預け看護師からその都度服用分を渡される)・院内の1日のスケジュールや入浴などの説明を受ける。
舌がんはステージ1
通院回数は近所の耳鼻咽喉科を含め延べ7回。採血・採尿・心電図・X線検査・造影剤を使用したCT検査・MRI検査・PET-CT検査・胃カメラ・首エコー検査・その他、そしてなにより痛かった検体採取。たくさんの検査の結果、俺の舌がんはステージ1。早期発見だったので抗がん剤や放射線治療は必要なし。
そして、医者から「あなたは、臨床試験の対象患者です。出来れば試験に参加ください」と依頼を受け承諾することにしました。臨床試験の具体的な内容は、舌がんステージ1・2の患者を対象に患者440人が登録後、A群(舌部分切除+予防的頸部リンパ節郭清)B群(舌部分切除)とに施術を分け、数年後にリンパ節等に転移がみられるかを追跡し評価するそうです。
JCOG日本臨床腫瘍研究グループのホームページ UMINーCTR臨床登録システムのホームページ
一般的な施術は舌部分切除と予防的頸部リンパ節郭清(現在、首のリンパ節に転移はないが舌がん患者の3割が転移する可能性があるので予防的に切除する)。俺はA群で前述の施術となった。
8月21日にいよいよ入院。その2に続く。
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